(富岡) 『おかいこ』を育ててみませんか?

「おかいこを育てて繭(まゆ)を作ってみませんか?」
カイコの里親で、世界遺産にも貢献

 富岡市では、養蚕体験を通して蚕糸業への理解を深めてもらおうと「おかいこを育てて繭(まゆ)を作ってみませんか?」という『カイコの里親』事業を行っている。同市では、この試みに協力できる人を広く募っており、今春の申し込み期間は4月28日(木)までとなっている。

 「おかいこを育てて繭を作ってみませんか」は、飼育飼育セット(カイコ100頭、飼育容器、ボールまぶし、人工飼料)を同市から無料で貸し出し、 約1か月ほど参加者に飼育してもらった後、でき上がった繭を市に提供してもらうという仕組み。集められた繭は、富岡製糸場で行われている座繰り実演などの 際に役立てられる。

 日本の養蚕においてカイコの飼育時期(蚕期)は5~10月とされ、その時期によって春蚕(しゅんさん、はるご)、夏蚕(かさん、なつご)、初秋蚕 (しょしゅうさん、あきご)、晩秋蚕(ばんしゅうさん、あきご)などのように区別されている。この里親事業では、春蚕、夏蚕、晩秋蚕の3回を予定してお り、今回の募集は春蚕に当たる。

 同市農政課蚕糸園芸係では「昨年から始まったこの試みは、養蚕を通して、多くの方に世界遺産である富岡製糸場を支えてもらう事業です。決められた 日時に飼育セットを受け渡し場所に取りに来ていただき、完成した繭を届けていただける方なら、富岡市民だけでなく市外の方も参加していただけます。富岡製 糸場で必要となる繭づくりに、ぜひご協力ください」と話している。昨年は1回あたり30~40kgの繭ができたといい、今年もさらなる協力を募っていくと いう。

 参加希望者は4月28日(木)までに、農政課蚕糸園芸係(妙義庁舎)まで電話(☎0274-62-1511)、FAX(☎0274-62-0357) で申し込みを。市外からの参加希望者は、5月20日(金)または同21日(土)に同市生涯学習センター(富岡市七日市400-1)まで飼育セットを取りに 行け、完成した繭を同係まで届けられる(参加者負担による郵送可)人のみ参加可能。問い合わせは同係へ。

kaiko_mayu


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