絶景!凍てつく線ヶ滝
今回著者は調査を目的に南牧村を訪れた。初めて訪れた所だがここは傾斜が多く、山に囲まれているが故に日が当たる所が少ない。しかし自然が作り出した数多くの穴場が存在する。より印象的だったのは線ヶ滝である。線ヶ滝は断崖から滝壺まで約二十五mの高さがあり、流れ落ちる滝が線の様に見える事からこの名前が付けられている。
滝までの道中
面白い事に線ヶ滝は県道201号の末端付近に存在する。この滝へは車道と山道の急な斜面を通らなくてはならないため少し大変である。著者は何度も転びそうになってしまったため歩き方に気を付けた方が良いだろう。斜面からでも滝はよく見えるが、先に進むと滝壺の手前の足場まで降りるための螺旋階段が設置されている。そのため安心して観光者は安心して滝を近くで見る事が出来る。
滝の様子
著者は写真や動画などでしか見た事がなかったが、実際に行って見てみるとその広大さに驚いてしまった。その上二月の下旬であったため滝は凍らずとも、滝の両側が飛沫によって凍りつき美しい模様を描き出していた。下に続くにつれ氷の密度が大きくなっている所から、落下の強さも途切れた所からは氷柱(つらら)が伸びていた。剥がれかけの氷等も見えた。滝壺の水面は一度凍りつき割れ、再び凍りついた様子を物語ってくれていた。
線ヶ滝の観光時
南牧村はとても寒かった事と二月下旬という事もあったためこのような景色を見る事が出来たと思っている。しかし、観光に行く際には注意しなくては ならない事がある。それは落石や氷塊の落下などである。暫く滝を眺めている内に、地面に落ちている氷塊を見つけた。それは上から落ちてきたものであったため、身震いしてしまった。下に降りると崖に囲まれてしまうためこれらの危険が十分考えられる。もし行く機会があれば是非立ち寄って頂ければ幸いである。
【行き方】
自動車の場合は上信越自動車道下仁田ICから、県道45号(下仁田上野線)、県道93号(下仁田臼田線)を通り、南牧村民俗資料館の手前を右折して県道201号(星尾羽沢線)を上る。およそ30分。
公共交通の場合は、上信電鉄下仁田駅から南牧ふれあいバスで羽根沢下車、県道201号(星尾羽沢線)を約4km上る。
(取材・文・写真/吉田宏文 取材協力/藤本義弘)