(安中) 真冬のお花見――ロウバイが見ごろに

(2017年12月31日)

 松井田町上増田の「ろうばいの郷」では、12月下旬に入って蝋梅(ロウバイ)が次々と開花し、たくさんの小さく可憐な花が、甘い香りを漂わせている。ろうばいの郷は年末年始も開園し、正月から早春にかけて花を楽しむことができる。なお、2018年1月7日(日)には、ろうばいの郷で「第18回ろうばいまつり」も開催される予定だ。

 ロウバイは17世紀に中国から渡来したと言われている。花は黄色く、透明感とつやがあって、ろう細工のように見えるのが特徴。
 漢字で蝋梅と書くが、クスノキ目ロウバイ科の植物で、ウメが属するバラ科の植物ではない。

 ろうばいの郷は、約30年前に地元農家が遊休農地にロウバイを植え始めたのがきっかけで、現在では3.2ヘクタールに1,200株、12,000本のロウバイが植え付けられ、12月下旬になるとたくさんの花が咲いて甘い香りを漂わせている。園内のロウバイは、花びらの先が丸い満月という品種が9割で、それ以外にも原種、基本種、素芯などの品種のものがある。

 ロウバイは桜のように一斉に開花するものではなく、同じ枝の中でも満開になった花もあれば、まだ小さいつぼみもあり、順番に開花していく。このため花が楽しめる期間も、12月下旬から2月にかけてととても長い。雪が降れば、雪中花も楽しめるそうだ。
 ただ、真冬のお花見となるので、暖かい服装で出かけることをお勧めしたい。

 なお、ロウバイは1月5日の誕生花と言われている(1月2日との説もある)。どちらにしても、新年にふさわしい花だと言えるだろう。

 2018年1月7日(日)には第18回ろうばいまつりを実施する予定であり、当日は甘酒や切り花のプレゼントも予定されている。

【入園料金】

 大人400円、小学生以下無料。

【行き方】

  • 公共交通の場合は、西松井田駅からタクシーで約10分。
  • カーナビの場合は、安中市立細野小学校(群馬県安中市松井田町新井365)を目的地に設定すれば、周囲に案内看板があります。
  • 国道18号(東京・高崎方面から)の場合は、松井田バイパスから秋間方面(県道122号)に向かい、「国衙」交差点を左折して直進。
  • 国道18号(長野方面から)の場合は、「新堀」交差点を右折し、次の「西松井田駅前」交差点を右折して天神山トンネルを通る。その先、土塩方面と倉渕方面に分かれる交差点(信号機なし)で倉渕方面に向かう。
  • 上信越自動車道の場合は、松井田妙義インターチェンジから降りて交差点を右折、さらに「五料」交差点を右折した後は、上の国道18号(長野方面から)の場合と同じ。

(取材・文・写真/藤本理弘)


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