秋間うめぇもんコンテスト開催

　群馬県安中市の秋間梅林では、梅が見頃を迎えた3月29日に「秋間うめぇもんコンテスト」が開催され、多くの人がオリジナルの梅料理と梅林の眺めを楽しんだ。

　「秋間うめぇもんコンテスト」は、安中市合併10周年記念事業のラストを飾るイベントとして、市民有志による「碓氷安中ちいきづくり協議会」によって開催されたもの。直前まで天気が崩れる日も多かったものの、当日はすっかり晴れて春の暖かい一日となった。

　会場には地元の飲食店や学校、市民などによるブースが並び、梅を使った22種類の創作料理が提供された。中でも県立安中総合学園高校は、7種類にわたる創作料理を提供した。
　来場者は500円で7つの梅料理を食べることができ、加えて味、デザイン、ネーミングのそれぞれに対して投票できる権利を得られるというしくみ。丼物もあればお菓子もあり、調理済みの料理を用意するところもあれば、その場で盛りつけるブースも。いずれも朝早くから準備をして臨んだ。

 

　ところが、会場には平日にもかかわらず多くの人が詰めかけ、開始から40分ほどで早くも完売となる料理が出始め、1時間20分ほどですべての料理が完売となる盛況ぶりとなった。周囲の梅林を散策する人や、同時に開かれた「安中こどもひな市」で遊ぶ子どもの姿も目立った。

　投票結果は、テイスト賞に中央グリーン専門学校の「うめぇ角煮丼」、デザイン＆アイデア賞にJOEのクッキー屋さんの「うめぇクッキー」、ネーミング賞にやまとの「梅飯雷蔵」、総合優勝には、ろしなん亭の「麦風鶏の塩から揚げ　いいあん梅ソース」が選ばれ、「うめでとうございます」という言葉と共に賞状と賞品が贈られた。

 　会場を訪れていた茂木英子安中市長は、「（安中市・松井田町の）合併10周年を記念して市民からの提案型事業を募集したが、数多くの市民団体がとても積極的に応募してくれた。このイベントはこれらの最後を締めくくる事業。市民の活動の場づくりになれば」と話した。

　また、今回のイベントの中心となった碓氷安中ちいきづくり協議会会長の太田琢雄さんは、「コンテストをやることは、あくまでエンターテインメントの一部。地域で人と人がつながることが大切だが、皆さんにとってそういう場が提供できたのであればよかった」と話した。

 　なお、秋間梅林の梅は盛りを迎えたが、まだつぼみも多くあり、もう少し後まで梅が楽しめそうだ。

秋間うめぇもんコンテスト 参加者と料理の一覧

参加者	料理名	備考
やまいち	梅カツ
観梅食堂	梅タコ
大久保堂*	秋間にアジアな風を！梅シュウマイ
吉田屋*	うめのおいなりさん
落合店*	梅春巻き
SHOP上沼*	レアチーズケーキ 梅ジュレのせ
稲熊舘*	もちっと ふわっと 梅がんづき
穴津子亭*	梅ぇトルティーヤ！
青木商店*	梅メンチ
ドーナツ屋さん	秋間せんね～梅ドーナツ
JOEのクッキー屋さん	うめぇクッキー	デザイン＆アイデア賞
おかえり	うんめぇコロッケ
今井牧場野菜部	梅で玄気にイワシのオリーブごはん
なかよし姉妹	ごぼうの梅干和え
そうめんやさん	梅そうめん
仲良し家族	私の玉手箱
おやつや	アイスクリーム甘梅
日本料理大嶋	春の山菜と有田屋さんのお醤油でいい塩梅。
ろしなん亭	麦風鶏の塩から揚げ いいあん梅ソース	総合優勝
中央グリーン専門学校	梅シュークリーム
中央グリーン専門学校	うめぇ角煮丼	テイスト賞
やまと	梅飯雷蔵（酵素玄米の梅天出汁茶漬け）	ネーミング賞

（*印は群馬県立安中総合学園高等学校による出品）